2009.10.31
アート&トラベル&ルーズ
@新町川水際公園〜しんまちボードウォーク(徳島市)
15:00-21:00
徳島市民に馴染みの深い新町川の両岸に位置するプレイ&イコイスポット『新町川水際公園』『ボードウォーク』。
寒さも厳しさをみせ始めたある夜、ここに恐らく初めての音景が広がった。
さかのぼること、夏のころ。日頃のストリートライヴなどを通じて知り合った演者たちの網が、街ゆく人たちを音楽でびっくりさせようと目論んだ。
指差したカレンダーの日付はおりしも、いたずらっ子の聖日・ハロウィン。
そして当日、日差しも少し大人びてきた夕方、来るわ来るわで集まってきた演者は13組22名。
「トリック・オア・ミュージック!」
キャンドルを灯し、仮装してお菓子を配りながら表情豊かに街奏するなんでもない若者たち。
ある週末、突然つくり上げられた『ストリート』に驚きながらも、つられてほころぶ通行人たち。
それらが混ざって更に、大きな『ストリート』の画をつくっていた。
今回は歌だけでなく、ジャグリング(大道芸)によるパフォーマーの参加もあり、まさにお祭りのよう。個人的な感想を許されるなら最も嬉しかったリアクションは「今日って何かのお祭りでしたっけ!?」である。
情報を聞きつけた徳島のタウン誌『あわわ』の取材が入り、このいたずらは同誌12月号にて3ページに渡って特集された。
演者サイドからも良い声をいただき、では早速次の企画を…と練り始めたものの、今回の様な多数を募って、しかも継続して、しかも同じ思い、受態を共有しようとするとそれは難しく、そもそも「多数で」やることは第一の目標でなく手段であったことに思いは還った。そして
・『多数』であるということを固定として場所や色、内容を変えていく
ということでなく
・『理念』をひとつとして、場所や人数、更には演者それぞれのスタイルや目的、受け取りを制限しないように
断でも続していく必要と欲、勝手な使命感をおぼえた。
紙面掲載が大きく、後日沢山の反響をいただく中で、その『理念』をある意味で、ご神体の如く宙に浮かせておく必要を感じた。たとえその先で演者が『遊び』を生んでも、都合の良い神様はそのとき汚れずに済むからである。
このHPはその神様が天までとどく為の、踏み台のようなものである。
なお今回の開催は他の演者(Doramatic Cats/ドラマティックキャッツ)との協同であったため、タイトルや名義等はそちらに準じた。
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当日フライヤー原稿(pdfファイル)
新町川水際公園・しんまちボードウォーク(徳島市のサイトより)